庄川地域内で最大の生産集落が金屋地区にあったことから、以前は「金屋ゆず」と呼ばれていたが、現在は庄川地域で生産されるゆず全体を指して「庄川ゆず」と呼ばれている。
毎年11月中旬に、地域のイベントとして「庄川ゆずまつり」
を開催し、生ゆず以外にも、「ゆずみそ」や「ゆずジュース」など、庄川ゆずを加工した様々な
加工品が販売される。
種もみとは、水稲の種子であり、富山県は、全国の種もみ受託生産量の約6割を占める全国一の種もみ生産県。
この中でも、その出荷量の約5割を生産しているのが、庄川・中野地区。現在は、東北から九州までの43都府県出荷し、約40品種におよぶ種もみを栽培している。
庄川地域は、江戸時代から昭和初期にかけて飛騨山地で切り出された原木を庄川の流れを用いて送り、その木材を貯木する一大集散地として栄えた。庄川挽物木地は、その豊富な木材を利用して幕末より始まった地場産業とされている。昭和53(1978)年には、経済産業大臣の指定を受け「伝統的工芸品」となった。
製品は、漆器産地の下地材として出荷されているほか、ウレタンなど漆以外の塗装による製品や、白木地製品がある。
庄川清流温泉の温泉水を肥料として与え、生育を促し、うま味を引き出している野菜のこと。種類は豊富で、トマト、小松菜、カブ、キャベツ、ショウガ、シュンギク、水菜をはじめ、様々な野菜が育てられている。平成26(2014)年から野菜の栽培を始め平成30(2018)年から加工品の生産も実施し、順調に売上げを延ばしている。
庄川の東側、庄東丘陵のふもとの雄神地区に位置し、平成9(1997)年より複合経営の一環として、りんご栽培を行っている。庄川扇状地の適度な水はけと寒暖差などの自然環境を活かして生産されるりんごは、完熟させた状態で収穫することから、酸味と甘さのバランスが取れたジューシーな味わいが特徴。
直売所などでの販売のほか、市内福祉施設や地元保育所園児などを招いて、りんご狩りを実施するなど、地域に根ざした取組みを行っている。
庄川の鮎は、小ぶりで美味しいとイメージが良く、古くから砺波市内の庄川沿いの旅館や飲食店で提供されてきた。平成14(2002)年には、そのブランドイメージの確立を目的に旧庄川町制50周年事業記念事業の目玉イベントとして庄川河川敷パットゴルフ場横にて「第1回庄川あゆまつり」が開催された。その後、平成27(2015)年に場所を道の駅庄川に移し第2~4回まで行った。