去る728日夕刻から30日までの間、古き例に則り式年御開扉大祭を斎行して、これまでの御加護に感謝し、これからの見守りを願って御祭儀を奉仕しました。

 晴天の厳しい暑さのなか、関係者が一丸となって頑張った結果、大勢の  参拝者をお迎えすることができました。期間中、獅子舞や「やらやら」など、 たくさんの奉納行事が行われましたが、大きな事故もなく終了できたことは、本当に喜ばしく、大神様の御加護と氏子、奉賛会をはじめ、携わっていただいた皆様のおかげと厚く御礼申し上げます。

 前回から33年という月日が経過し、記録がほとんど無い状況のなかで、手探りでの準備が始まりました。大祭斎行直前まで準備に追われる事態となってしまい、氏子の方々や関係団体から、心配する声をいただいたことは反省すべき点として受け止め、次回、33年後に向けてしっかりと記録しておきたいと思います。
 各地区からの獅子舞の奉納では、炎天下、獅子とりの子供たちが一生懸命に舞う姿に感動しました。この子供たちが次回開催の折には獅子舞を担う中心的存在になり、社会的にも世間を背負って立つ大人に成長しているだろうと期待と想像をしながら拝見しておりました。次回も率先して奉納に来てほしいと思います。

 獅子舞奉納は獅子をまわしている人たちだけではなく、獅子舞のある地域住民の陰ながらの応援があってのこと、いわば地域挙げての奉納ということになります。庄川弁財天社の御開扉大祭に、各地域から多くの獅子舞が奉納されるということは、その地域の全住民を挙げて、大神様に感謝の気持ちを伝えることになり、獅子舞はその地域を代表して御神前に来ているのだと理解しています。大神様はその姿をご照覧になり、これからの33年間もお守りくださること間違いありません。庄川流域に住まいする大勢の皆様の更なるご多幸をお祈り申し上げます。

 次回の御開扉大祭に巡り合えるかどうか、わかりませんが、幸いにして私の息子(大学4年生)が、今回の祭儀、行事を経験してくれました。今回の経験を次に活かし、33年後の御開扉大祭をどのように展開するのか、今から考えておいてほしいと思います。どうぞ皆様もその節にはお力添え賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 あらためてこの度の大祭斎行に際し、いただきましたご支援ご協力に心から感謝と御礼を申し上げご挨拶と致します。ありがとうございました。

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藤井社家 六十九代宮司 藤井 秀嗣

弁財天社 御開扉大祭を終えて

 この度、弁財天社 御開扉大祭を三十三年ぶりに、7月28日(金)から30日(日)まで執り行いましたが、猛暑の中、多くのご参拝を賜り、厚く御礼を申し上げます。

 そして、庄川流域の氏子の方々からも、「獅子舞」や「道化」、「やらやら」を奉納していただき本当に有難うございました。
 さぞかし、「水の神」もお喜びになり、一層のご加護を授かることとなるでしょう。
  また期間中、行き届かないところもあり、ご迷惑をお掛けしたこともあったかもしれませんが、この場をお借りしてお詫びを申し上げます。

 さて、今回の御開扉大祭を通じて、次の三つの理由から、今後も荘厳たる「弁財天社」を崇拝しつづけて行かねばならないと、改めて感じた次第です。
 一つ目は、近年、地球の温暖化に伴い、大雨による大災害が頻発に発生していることからも、洪水による災害が起きない思いを新たにしました。
 二つ目は、庄川流域の農産物が無事育つように、五穀豊穣の願いです。
 三つめは、庄川水系を元とする地下水への感謝の気持ちです。  生活用水、農業用水など、我々の日常生活に欠かせないものとなっているからです。

 これら全て、「弁財天社」からの恩恵を授からないと、庄川流域を守ってゆくことは難しいのではないでしょうか。

 これからも、「弁財天社」の恩恵を授かるためにも、皆さんと信仰を続けながら庄川流域を大切にして次の世代へ引き継いてゆきたいと思っています。

写真(武田)

奉賛会会長  武田 武美

御開扉大祭について

記 

庄川総鎮護 弁財天社
第二十一回三十三年式年御開扉大祭

場所:元雄神神社(弁財天社)
日:7月28日(金)から30日(日)

 33年に一度行われるこの祭りは、前回平成2年に執り行われ、庄川水記念公園の開園を祝う式典と共にいっそう盛大な祭りになりました。この祭りには岐阜県から始まる庄川水系は富山県の呉西地区の多くを潤し、農業、林業、漁業、水力発電などさまざまな水の恩恵を私たちに与えていただくことに感謝する式典です。その歴史は古く戦国時代の天正13年(700年弱前)から始まったとされる説があります。

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会場及び一般参拝について

一般参拝の方は「参拝初穂料」を鳥居を超えた受付にお支払い頂き、案内に従って本殿に参拝し、マップの通り一方通行でお願いします。

 参拝初穂料:1,000円※

通路はバリアフリーを設えます。ただ車いすの参拝では安全上同伴者のサポートを必要とさせていただきます

開扉時間にご参拝ください

 28日 遷座祭では御開扉はありません
 29日 8:00~17:00
 30日 8:00~17:00
 

※一家族ではありません。お一人につき参拝初穂料がかかります。

中学生までは参拝初穂料はいただきません

祭事日程

7月28日(金)

17:30~

遷座祭(雄神神社)

雄神神社から弁財天社へ、ご神体を移される儀式

7月29日(土)

8:00~

崇敬者開扉神事始祭

三十三年ぶりに御開扉大祭を斎行することを奉告し、ご祭神の御心穏やかにして、全日程を無事に終えられるよう祈ります。

9:00~

獅子舞・道化

9:00~ 庄常会 [もちまき]
10:00~ 三谷自治会

11:00~

水恩感謝祭

水道をはじめ、農業・工業用水を庄川からいただいて、日頃から不自由なく生活していることに感謝するお祭りです。

13:00~

獅子舞・道化

13:00~ 青島上村青年信義会 [もちまき]
14:00~ 下村若連中 [もちまき]
14:30~ 金屋青年会

15:00~

水力開発安全祈願祭

電力会社をはじめ、庄川の水の力により事業を営む人たちの無事故と順調な操業をお祈りします。

16:00~

水害水難防止祈願祭

生業として、レジャーとして自然がもたらす恩恵はときに、一瞬にして失うこともあります。川と共に幸せで、楽しい生活が出来ますようお祈りいたします。

7月30日(日)

10:00~

獅子舞・道化

10:00~ 古上野自治会
      高儀新・筏自治会

11:00~

漁業放魚祭

川魚をはじめ、魚介類の生命をいただき、自分たちの命を繋いでいることに感謝し、新たな生命も育む豊かな川になるよう祈ります。

11:30~

獅子舞・道化

11:30~ 天正獅子舞保存会
13:00~ 中野上村獅子方若連中
      中野下村獅子方若連中

14:00~

五穀豊穣祈願祭

庄川の水により下流域の田畑が潤い、全ての穀物が豊作となるように祈ります。

14:30~

獅子舞・道化

14:30~ 狐島東獅子舞保存会
      西中村獅子舞保存会

15:00~

開運商売繁盛祭・安産祈願

三十三年に一度の特別な祭事に祈祷をうけて、大いなるご加護をいただき、願意成就となるよう祈ります。

15:30~

獅子舞・道化

15:30~ 新明獅子方若連中 [もちまき]
16:00~ 太郎丸獅子方若連中
      水舞流太郎丸八幡太鼓保存会 [もちまき]

17:00~

御開扉神事

諸祭終了慶賀祭

予定の祭事が滞りなく終了したことを喜び、大神様のおかげと感謝を捧げるとともに更なるご守護がいただけるようお祈りします。(遷座祭)

17:30~

獅子舞

17:30~ 庄青年会長

19:00~

帰社祭

御神体に雄神神社へお帰りいただき、感謝の誠心を捧げ、次の御開扉大祭まで御心平穏にお鎮まりいただくようお祈りします。

駐車場・アクセス

駐車場は指定の場所に誘導員に従って通行し、駐車してください
 P(緑)は、獅子舞の関係者専用駐車場です。

大祭専用のシャトルバス運行はございません。砺波市営バスもご利用ください。砺波市営バス

Q&A

本殿及び、拝殿会場の撮影は禁止とさせていただきます。
 その他の会場では制限はございません。

 皆様に楽しんでいただくよう、露店商のかたにもお越しいただきたいと考えております。

式典の場においていかなる場合でもドローンなどの飛行物体の了承を致しません。

 例外にプレスの方には事前に申請して運営側のルールのもと了承いたします。

こちらから

夜7:00からの弁財天社の立ち入りは出来ません。

日程表を確認のご参拝されるようお願いします。

御祈祷を申し込みいただいた方には、お守り変わりとなる御神影、御朱印(すでに書いてあるもの)を授与いたします。

第二十一回庄川弁財天社三十三年式年御開扉大祭奉賛会